過払い金って何ですか?

消費者金融でお金を融資してもらったことがありますか?

ボクは今は借りていませんが、若い頃には結構無茶というか無知というか、「お金が必要だな。」って思えばすぐに消費者金融にお金を融資してもらったりしていました。

今思えば、結構無茶でしたよね。

返済方法も返済期間もろくに理解しないで、とりあえず借りてしまって、明細書だってそんなによくは見ませんでした。

毎月、請求書が来れば、その金額を何とか工面して返済する… よく完済できたと、今は感心しますね。

若いって、怖い…。

そんな感じだったから、明細書で見るのは合計返済額ぐらいで、その金額がどんな方法で計算されて出されたものだかもわかるはずもありませんでした。

そして現在は消費者金融に借金もなく、平穏無事な生活を送っているのですが、最近こんなワードを耳にするようになったのです。

過払い金の返還…

「過払い金の返還?ボクには関係ないか…」

そう思ったのですが、気になって過払い金の返還について書いてある書籍を読んでみました。

そうしたら、こんな風に書いてありました…

過払い金とは本来払う必要なのないお金だそうで、余分に払っていたお金は元本に充当され、その分返済額が減るそうなんです。

そして、元本を上回る場合は返還してもらえるとのこと。

そもそも、なんでこんな事になっているのだろう…そう思いませんか? 

そうですよね、私もそう思いますもの。

これは、融資に関して2つの法律が存在することに原因があるのだそうです。

「出資法」と「利息制限法」 この2つの法律です。

まず、利息制限法ですが、10万円未満だと金利は年20%に制限され、10万〜100万未満だと金利は年18%に制限、そして100万円以上だと年15%に金利が制限されています。

それに対して、出資法ですと金利の上限が29.2%に制限さており、この制限を超えて出資すると刑罰が科せられるのです。

この「利息制限法」と「出資法」の間のことを、「グレーゾーン金利」と呼んでいます。「グレーゾーン金利」、聞いたことはありますよね。

つまり、この「グレーゾーン金利」と呼ばれる部分の金利が、「過払い金」となるのです。

まあ、法律とか金利とか、また難しくなってしまうので、「グレーゾーン金利」イコール「過払い金」とだけ頭に入れておきましょう。

過払い金の返還と取引履歴

「過払い金は返還されます。」って言われても、そもそも融資の明細書もろくに見ないボクですから、「過払い金の返還なんて、どうせたいした金額もないだろう。」とか「過払い金の返還が出来たとしても面倒くさそうだな?」って思ってしまいます。

でも…

「もしかしたら、結構戻ってきたりして…」なんて思ったりもして…

では、自分に過払い金の返還があるのかどうか?を確認するにはどうしたらいいのでしょうか。

ここでまた大事なワードが出てきます… 「取引履歴」です。

過払い金の返還なんて、いくら待っていても貸金業者からご丁寧に通知してくれるわけではありません。

そうです。自分で「過払い金があるよ。」と言うことを証明しなければならないのです。

その証明のために必要なのが「取引履歴」であり、過払い金の返還を受けるためにまずやらなければいけないことが、「取引履歴の開示要求」なのですね。

「取引履歴なんて開示要求しても、適当にごまかされて見せてくれないんじゃないの?」なんて思いませんでしたか?

ボクもそう思いましたよ。

でもですね。なんでも、個人情報保護法により貸金業者は取引履歴を利用者本人に、要求に応じて開示する義務があるそうなんです。

それに反して、要求があっても開示しない貸金業者は、営業停止や貸金業登録の取り消しなど重い処分を受けることになるんだそうです。

だから、誰でも取引履歴の開示要求は出来ると言うことみたいです。

取引履歴の開示要求って難しいの?

「難しい」っていう感覚は、人それぞれ違いますが…

ボクが過払い金の還元について書いてある参考書籍で読んだ限りは、そんなに難しくも手間でもないようです。

まず、貸金業者に、取引履歴の開示の依頼をするのです。それは電話でもいいのですが、もし相手が開示を拒んだりした時に、「この日に確かに取引履歴の開示要求をしましたよ。」と言う証拠にもなりますので、電話より郵送やFAXなどの方がいいようです。

それに、直接言うより気が楽ですしね。

過払い金の還元について書いてある参考書籍などには、「貸金業者のホームページに詳しい説明が書いてあります。」みたいなことが書いてあるのですが、実際に主な貸金業者のサイトに行ってみても、どこに説明が記載されているのかよくわかりませんね。

貸金業者にもよりますが、会員ページの中に隠れていたり、規約みたいな感じでわかりづらい文面でちょこっと載っていたり…。

それを見ただけでも、「ああ、やっぱり貸金業者にとっては取引履歴の開示ってのは、あまり喜ばしいものではないんだな。」ってわかりますね。

まあ、ホームページで取引履歴の開示要求の方法がわかれば、それを参考にすればいいでしょうね。

それで、もし「よくわんからんな。」って感じだったら、とりあえず電話してみましょう。

あ、心配要りません。取引履歴の開示要求は貸金業者の義務ですから、躊躇することなく問い合わせてくださいね。


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